近江八幡市内の公立小中学校で6月16日、学校給食の一品として和菓子「吉兆嘉祥(きっちょうかじょう)」が提供された。
対象は市内の公立小中学校に通う児童生徒と職員約7100人。和菓子店たねや(近江八幡市北之庄町)の協力で行う取り組みで、今回で5回目となる。
同日は「和菓子の日」。平安時代に行われた「嘉祥の祝」に由来するとされる。たねやによると、848年に全国で病気が広がった際、仁明天皇が6月16日に「16」の数にちなんだ餅や菓子を供え、人々の無病息災を祈願したことが始まりという。嘉祥菓子の一つとされる伊賀餅にちなみ、こしあんを包む団子生地に滋賀羽二重もち米と十穀をあしらった歳時菓「吉兆嘉祥」を給食で提供した。
桐原東小学校では児童385人が「吉兆嘉祥」を味わった。6年生のクラスでは担任の教員が「吉兆嘉祥」について説明し、児童らが和菓子の日や歳時菓について学びながら給食を味わった。余った「吉兆嘉祥」を巡って児童同士がじゃんけんを行う場面も見られ、「こしあんがおいしい」と喜ぶ声も聞かれた。和菓子を食べた6年生の女子児童は「普段は和菓子をあまり食べないが、給食で出ると食べる」と話した。
たねや経営本部経営企画室の大村啓子さんは「子どもたちが和菓子に触れる機会が減ってきている中、子どもたちに近江の食文化を伝えたい。季節の移ろいや地域の文化を知ってもらえれば」と話す。