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竜王町・善光寺川に100匹のこいのぼり 清流会が掲揚活動

風に揺れて泳ぐ100匹のこいのぼり

風に揺れて泳ぐ100匹のこいのぼり

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 竜王町を流れる善光寺川の山面大橋付近(竜王町山面)で現在、100匹のこいのぼりが掲げられ、風に揺れる姿が訪れた人の目を引いている。

堤防に咲き誇る150本の花桃とこいのぼり 

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 掲揚を行っているのは、地域の清掃活動を行うボランティア団体「竜王清流会」。2008(平成20)年から善光寺川とその周辺の環境美化活動を行い、こいのぼりの掲揚は2022年に始めた。

 同会の岩田宏之さんは「竜王町では、華美な風習を控える生活改善運動が進められてきたが、今の子どもたちにこいのぼりを見せてあげたいという思いがあった」と話す。こいのぼりの確保には苦労が伴い、クラウドファンディングを行ったほか、貸し出しに応じてくれる団体や個人を探すなど奔走したという。

 初年度は寄付や、子どもたちの手形を押したオリジナル作品を含めて10匹を掲げた。地域で好評を得たことから翌年以降に数を増やした。昨年は石川県珠洲市での炊き出し活動をきっかけに、同市の有志から6セットのこいのぼりが贈られるなど、地域を超えた交流も生まれている。

 提供者の中には、自分のこいのぼりが泳ぐ姿を見て涙を流した人もいたという。岩田さんは「一匹一匹に思いがある」と話す。

 現在は、川をまたいで5本のロープにこいのぼりが掲げられている。副会長の菱田三男さんは「多くの人が足を止めて見てくれるようになった。私も80歳になり、会のメンバーも高齢化しているので、今後は若い世代にも活動を受け継いでほしい」と呼びかける。

 5月5日までの予定。

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