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近江八幡で「西の湖」の現状を知るイベント 舟と座学で体感

西の湖プロジェクトメンバーの桐原正昭さん

西の湖プロジェクトメンバーの桐原正昭さん

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 近江八幡市の市民団体「西の湖プロジェクト」が6月7日、「西の湖の今を知る」と題したイベントを開催する。

ヨシの群生と西の湖

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 地域の自然や文化に触れながら、西の湖の現状と課題を共有することを目的に、午前と午後の2部構成で行う。

 午前の部は10時から「舟に乗ってヨシキリの声を聴こう」を実施。水郷のさとまるやま(近江八幡市円山町)の協力を得て、手こぎ舟で西の湖へ続く水郷のヨシ原を巡る。舟はエンジンを使わないため、夏の渡り鳥「オオヨシキリ」などの鳥類に近づきやすく、鳴き声も聞き取りやすい。

 午後の部は、13時から「西の湖プロジェクト活動報告会」を行い、13時15分から「ヨシ原の現状についての勉強会」を行う。勉強会では、琵琶湖博物館の学芸員が登壇し、ヨシ原の減少によって失われつつある文化的景観と、それに伴う課題について話す。

 西の湖プロジェクトは2021年9月に発足。現在13人が活動し、自然環境や生態系、地域に根付く伝統文化の保全に取り組んでいる。これまでにウェブ版の「西の湖カレンダー」の制作・運営のほか、野鳥観察会や田舟体験なども実施してきた。

 同プロジェクトメンバーの桐原正昭さんは「近年、西の湖周辺で活動する団体からヨシ原の変化を心配する声が上がっている。今回のイベントが、ヨシの需要低下や管理者の高齢化など、ヨシ原を取り巻く現状を知るきっかけになれば。西の湖をどう守り、生かしていくかを考える場にしたい」と話す。

 参加は各回20人で先着順。申し込みはウェブサイトで受け付ける。

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