
近江八幡市の地域おこし協力隊の活動を紹介する「地域おこし協力隊パネル展」が6月6日、近江八幡図書館(近江八幡市宮内町)1階エントランスホールで始まった。
現在、近江八幡市では12人の地域おこし協力隊員が活動している。パネル展では、6月1日に着任したばかりの1人を除く11人の活動内容を紹介。市内3カ所を巡回する。6月28日には近江八幡市総合福祉センターひまわり館(土田町)で活動報告会も行う。
2020年に着任した角田哲也さんは、バーチャルリアリティーの研究開発に当たっていた前職の技術を生かして市内のヴォーリズ建築や町家を改装したホテルなどの建築観光案内VRを制作した。任期は6月で終了するが、今後も市内に住み、起業して撮影サービスを始める。
杉浦健介さんと平尾友里さんの2人は今年4月、琵琶湖の有人島・沖島と市内を結ぶ「おきしま通船」の船長候補として着任。共に船舶免許を取得し、現在は現船長から運航業務を習っている。通船について、杉浦さんは「今まで沖島の自治会が運営し、島民が船長を務めてきたが、高齢化が進み維持が困難になってきている。島民の生活を支える通船の継続のために、労働環境や制度などを整え、私の次にも新しい船長を迎えられるようにしたい」と意気込む。観光客の利便性を向上させるため、電子決済の導入も計画している。
パネル展について、近江八幡市企画課の野田卓治さんは「隊員数も増え、それぞれが何をやっているか市民に周知するために企画した。観光、芸術、離島振興、移住推進の各分野の活動を知ってもらえれば」と話す。
市内3カ所の巡回予定は以下の通り。
近江八幡図書館=13日まで。開館時間は10時~18時。月曜・火曜休館。安土図書館(安土町上豊浦)=16日~23日。開館時間は10時~18時。火曜・水曜休館。近江八幡市役所(桜宮町)=23日~30日。開庁時間は8時30分~17時15分。土曜・日曜閉庁。