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近江八幡に自然体験の拠点「新堂学舎」 地域活動の新たな場、整備へ

「黒メダカがいる」と笑顔を見せる村井さん

「黒メダカがいる」と笑顔を見せる村井さん

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 近江八幡市小田町で自然環境保護や環境教育活動を行う公益団体「メダカの学校小田分校」が現在、活動拠点の整備を進めている。

数種のメダカが生息する近江八幡市小田町のメダカ池

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 同団体は2000(平成12)年、地域住民が野生の黒メダカを発見したことを機に発足。小学生の子を持つ父親10人が中心となり、「メダカがすめる水環境を守ろう」と活動を始めた。以来、メダカ池の整備や、昆虫やホタルを呼び寄せる植樹、近隣の北里小学校と連携した田植え体験など、地域に根差した環境教育活動を続けている。

 現在整備している拠点は「新堂学舎」と命名した。メダカ池の向かい側にあり同団体代表の村井幸之進さんが所有する築50年以上の農作業小屋を活用する。これまで単発で行ってきたイベントに継続性を持たせるとともに、新たな担い手の参加を促すのが整備の目的。村井さんは「地域の子どもや高齢者のよりどころにもなれば」と話す。「自然にはわくわくする気持ちや思いやりの心を育む力がある。子どもたちが大人になっても帰って来られるような場所にしたい」とも。

 新拠点では、活動の歩みを紹介するパネルや生き物の生息場所を紹介する「生き物の地図」の展示のほか、自然学習塾の定期開催を予定。ふなずし漬けの体験教室や川魚を使った料理教室など、地域の食文化を伝える取り組みも展開する。

 不要品の処分や解体清掃などは団体メンバーが担ったが、業者に依頼する必要がある建物の本格的な改修工事の費用は、現在クラウドファンディングで募っている。

 1口3,000円から受け付ける。7月27日まで。

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