大根やカブ、レタスなど季節の野菜を販売する「第69回オーガニック軒先市」が11月15日、「藤ya」(近江八幡市為心町)で開かれる。
小林ファームと近江園田ふぁーむが月1回開く同イベント。いずれも市内で同じ考えを持ち農薬や化学肥料を使わずに野菜を栽培している。小林ファームの小林めぐみさんによると2019年、藤yaの店主から軒先での開催を打診されたことがきっかけという。マルシェに割く時間がなかった小林さんはためらったものの「農家の思いを広く伝えたい。売れ残りが出たら買い取り、ファミリーサポートセンターに寄付する」という思いに共感し、開催を決めた。野菜の種類と数を確保するため近江園田ふぁーむの飯森加奈子さんに声をかけ、共同開催が始まった。
当初は月2回の無人販売だったが、次第に予想を上回る人出となり、近隣に配慮して現在は毎月第3土曜の10時~11時のみ小林さんと飯森さんが軒先に立って販売する。来場者は徒歩で訪れる地域住民のほか市外からも見られ、主に子育て世代の母親だという。
小林さんは「季節外の野菜を求められることもあるが、その時季の野菜は栄養価が高め。10月はツルムラサキやシカクマメ、オカワカメなどを並べた。あまりなじみのない野菜でも旬の味として楽しんでほしい」と話す。