
近江八幡市在住の絵本作家・はやしますみさんが、移動図書館車を題材にした絵本を刊行し、市内10園に寄贈した。
10月21日、寄贈先の一つであるきりはら遊こども園(近江八幡市森尻町)で贈呈式が開かれ、小西理市長と園児の代表に絵本が手渡された。式の後、はやしさんは園児たちに絵本の読み聞かせも行った。物語は、たぬきの「たぬはらさん」が図書館車に変身し、さまざまな場所へ本を届ける内容になっている。
はやしさんは、市が2021年から導入している移動図書館車「はちっこぶっく号」と、2023年から導入の「はちっこぶっく号ミニ」のラッピングデザインも手掛けており、近江八幡の八幡山や西の湖を背景に子どもや動物を描き、地域への愛着を持ってもらいたいとの思いを込めていた。はやしさんは「移動図書館車は、幼い子どもや運転免許を返納した高齢者など、図書館に行きづらい人に本を届けるだけでなく、それぞれに合わせた新しい読書体験も届けている。移動図書館の可能性を感じてもらえる絵本にした」と話す。
小西市長は「移動図書館車が題材の魅力的な絵本を描いてもらった。どんどん本を読んでほしい」と園児たちに呼びかけていた。