
難民問題について考える「いのちと平和の集い」が3月8日、ヴォーリズ学園(近江八幡市市井町)のヴォーリズ平和礼拝堂で行われた。
日本に入国した難民の境遇と出入国在留管理局(入管)の問題について、弁護士の駒井知会さんが講義。日本弁護士会の入管法プロジェクトチームに所属する駒井さんが、難民申請者が入管に収容中に死亡したことや、難民認定審査に関する訴訟などを紹介した。近江兄弟社高校の生徒など約60人が参加した。
同校1年の岡田崚吾さんが「収容所に入っても治療してもらえないという不平等がなぜ起こるのか、どんな対策をすればこんな不平等がなくなるのか」と質問すると、駒井さんは「不平等が起こる原因は蔑視。なくすためには、知ってもらうことが必要。日本では紛争はないが、差別と偏見と蔑視に満ちている。それをなくしていかなければならない」と答えた。
同学園は2007(平成19)年から、「いのちと平和の集い」を開催している。宗教や文化、国の垣根を越えて平和について考えることを目的に、清水寺(京都市)の森清範さんや浄國寺(いわき市)の大室了有さんの講演会、ロシアのバイオリニストパーヴェル・ベルマンさんの演奏会などを開いてきた。
同学園の小野春男学園長は「いろいろな立場の人の人権を守ることができるように現状を知ってもらおうと駒井さんに講演を依頼した。生徒が関心を持って質問してくれた」と振り返る。