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竜王町小学校で稲刈り体験 児童らが「秋の詩」を収穫

稲の束ね方を聞く児童

稲の束ね方を聞く児童

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 竜王町小学校(竜王町綾戸)の5年生52人が9月22日、稲刈り体験を行った。

稲刈り体験をする竜王小学校の5年生

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 町の「たんぼのこ体験事業」の一環で、田植えから稲刈り、食事までを体験し農業への関心を高めることを目的とする。児童たちが5月7日に植えた品種は「秋の詩」。収穫期を迎え、収量は3、4俵分を見込む。

 児童たちに田んぼを提供したのは地域で農業を営む福田清次さん。当日は「5月の田植え以来、草取りや肥料やり、水の管理をしてきた」とあいさつした。続いて児童を代表して倉立柚音さんが「小さな苗がこんなに大きくなって驚いた。大切に育ててもらってうれしい」と感謝を述べた。

 児童たちはコンバインによる刈り取りを見学した後、福田さんら農業関係者の指導を受け、鎌を使って稲を刈り、束ねる作業に挑戦した。足踏み脱穀機を使った脱穀体験も行った。作業を終えた樋田逢花さんは「稲を束ねるのが難しかった。次は食べるのが楽しみ」と話していた。

 山本照代校長は「農家の多い地域ではあるが、最近は農作業をしない子どもが多い。高騰する米がどのように育てられているかを知るとともに、この体験事業のためにたくさんの地域の人たちが関わってくれていることを知ってほしい」と話す。

 12月15日には事業に協力した農業関係者を同校に招き、「お米の感謝祭」を開く。児童たちが体験を通じて学んだことを発表し、おにぎりとみそ汁を振る舞い、感謝の気持ちを伝えるという。町内の竜王西小学校(竜王町山面)でも9月16日に稲刈り体験を行っており、同校は11月28日に感謝祭を予定している。

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