
近江八幡市内の小中学校で9月18日、学校給食にご当地メニュー「近江牛」が提供された。
ご当地メニュー「近江牛と赤こんにゃくのしぐれ煮」が加わった給食
国の交付金を活用した取り組みで、近年の物価高騰や飼料価格の上昇により増加する生産コストに苦労する畜産農家を支援するとともに、県内の児童や生徒に近江牛の魅力とおいしさを伝え、消費拡大につなげる狙いがある。
武佐小学校(近江八幡市武佐町)ではこの日、「近江牛と赤こんにゃく」を使った給食が児童・教職員分合わせて209食用意された。3年生の教室ではお代わりをする児童の姿もあり、「今日の給食は特においしい」「また食べたい」と話す児童もいた。
同校の上川力教頭は「社会科の授業の一環として、3年生は1学期に地元の牛舎を訪れ、生産者から育て方や出荷の様子を学んだ。10月には食肉卸販売会社を訪れ、枝肉を見学する予定。5年生は皮革産業について学び、牛の皮を使った太鼓を作った。見たり食べたりする体験を通じて地場産業への理解を深め、興味を持ってもらいたい」と話す。
市内の給食では、これまでも「和食の日」「防災献立」といったテーマを設けた献立を提供してきたほか、「はちまんの日」には沖島で取れるテナガエビや「安土信長葱(ねぎ)」を使ったメニューも提供している。小学校では給食の時間に6年生が放送を通じて給食センターから届くメニューの説明を行い、地域の食文化を学んでいる。