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近江八幡に高校生の居場所「まほろば」 開設から2カ月

コミュニティースペースの玄関で看板を掲げる生鷹さん

コミュニティースペースの玄関で看板を掲げる生鷹さん

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 近江八幡市鷹飼町のコミュニティースペース「on the room(オンザルーム)」に高校生向けユースセンター「まほろば」が開設されて、8月13日で2カ月がたつ。放課後や休日に高校生が訪れ、思い思いに過ごしている。

民家を活用。リビングが主な利用スペース

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 運営は、安土町のNPO法人「Since(シンス)」。大学の教育学部の学生3人が2020年に立ち上げた任意団体を前身とし、メンバー自身の不登校の経験などを基に活動を始めた。現在はメンバー4人で、小中学生向けのフリースクール運営などにも取り組んでいる。

 理事の生鷹幹太さんは「学校に行けない人だけでなく、友達も家族もいて一見順調に見える人でも、しんどさを抱えていることがある。高校生を対象にした支援が少ない中で、どんな高校生でも気軽に立ち寄れる居場所をつくりたかった」と話す。

 開設準備では、近江兄弟社高校の生徒10人と実行委員会を立ち上げ、場所探しや運営の方向性について意見を交わしたという。生鷹さんは「ここでは何をしてもいいし、何もしなくてもいい。相談したければスタッフもいる。やりたいことを自分で選び、考えてほしい」と話す。

 オープン前には市内4つの高校にチラシを配布し、これまで60人以上の高校生が訪れた。運営は教育分野の非営利団体からの助成金で賄い、今後は利用実態のデータ化を進めて行政への提案や資金確保につなげる考え。

 「支援が必要な高校生を適切な支援機関へつなぐハブ機能も担いたい。運営を支えるボランティアも募っており、地域のさまざまな人との関わりが、子どもたちの視野を広げることにつながれば」と協力を呼びかける。

 開館時間は、金曜=15時~20時、土曜=10時~17時。利用無料。

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