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近江八幡の「日吉」が環境DNA分析サービスを本格開始 環境中の生物を把握

日吉が環境DNA分析の受託サービスを始めた

日吉が環境DNA分析の受託サービスを始めた

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 環境インフラサービス・環境分析会社の日吉(近江八幡市北之庄町)が12月1日、環境中の生物情報を調べる「環境DNA分析」の受託サービスを本格的に始めた。

水中に含まれるDNAを解析することで生息する可能性のある生き物が分かる

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 環境DNA分析は、水や土壌に含まれる生物由来のDNAを調べ、地域に生息する生き物を把握する手法。目視で確認できなくても生物の有無が把握できる。

 環境DNA分析の分野は淡水魚類の生息状況調査や外来種確認、絶滅危惧種のモニタリングなどに幅広く利用される。同社の提供する分析サービスは、依頼から結果データのダウンロードまでをオンラインで完結できる体制を整えた。自治体やコンサル企業を中心に市民団体や個人からの依頼にも応じる。

 2023年3月に閣議決定した「生物多様性国家戦略2023-2030」において2030年までにネイチャーポジティブ(生物多様性の損失を止め、反転させること)を達成するという目標が掲げられており、同社広報担当者は「自然環境に関する調査ニーズが高まりつつある」と話す。

 「環境DNAにより生き物の情報が誰でも得やすくなれば、生物多様性の保護に関する関心がさらに広がるのでは」と期待する。

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