近江八幡市桜宮町のスーパー「アル・プラザ近江八幡」(平和堂)で12月2日、「朝食・野菜摂取メニュー試食会」が開かれた。全3回の企画で、10月28日に続き2回目となる。
市子ども健康部健康推進課によると、県の「令和4年度滋賀の健康・栄養マップ調査」で近江八幡市民のデータを抽出したところ、全世代で一日の野菜の目標摂取量350グラムに届いていなかった。特に若い世代の不足が顕著で、朝食の欠食率も20~40代で高かったという。将来的な高血圧や生活習慣病の予防のため、積極的な野菜摂取や朝食摂取の必要性を訴え、地域に密着する平和堂と連携して啓発活動を行っている。その一環として試食会を企画した。
会場では野菜売り場の入り口とクッキングコーナーの2カ所で、市と店舗スタッフが計70食の試食を配布した。買い物客が足を止め、メニューを味わいながら市担当者の説明に耳を傾ける様子が見られた。
この日の試食メニューは、市担当課の管理栄養士・安川香菜さんが平和堂提案メニューの中から選んだ「彩りナムル」。安川さんは「うどんスープを使うと忙しい朝でも手軽に味付けができ、塩分も控えめでバランスよく野菜が取れる」と話す。「40~50代でもパンとコーヒーだけという朝食の人が多い。子どもだけでなく子育て世代にも野菜摂取の必要性を知ってもらいたい。きょうは赤ちゃん向けイベントがあり、今後もイベント開催日に合わせて実施したい」とも。
野菜売り場の一角には、手をかざして一日の野菜摂取量を測れる「ベジチェック」を常設しており、この日は試食と合わせて体験する人の姿があった。同店企画マネジャー・森下昌美さんは「3年ほど前にベジチェックを設置してから毎日多くの人が体験し、反響が大きかった。減塩商品や旬の野菜、クッキングサンプルの提供も強化している。今回のイベントをきっかけに朝食や野菜の摂取を通して健康づくりに取り組んでもらえれば」と話す。
次回は2月24日に開催。関連企画として減塩メニュー試食会を1月13日に予定する。