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同展は今回で33回目。上質な手織りじゅうたんを生み出すイランの工房「ゾラヴァリ」製のギャッベを紹介する。ギャッベはイラン南西部に暮らす遊牧民の女性たちが、母から娘へと織りの技を受け継ぎながら手作業で仕上げるもので、すべて一点物となる。
同店の嶋田奏恵さんは「羊毛100%を使い、赤色はアカネの根、緑色はオリーブなど、染め具もすべて天然素材。冬を越して油分を多く含む羊毛で織るため、滑らかで肌触りがいい」と話す。「じゅうたんの裏をめくると目の詰まり具合が分かる。細かく堅く詰まったものほど高品質で、縦150センチ、横200センチの大きさなら2、3人がかりで3カ月以上かかる」とも。
これまでの開催時には、滋賀県内をはじめ京都や三重などから幅広い年齢層が来店したという。嶋田さんは「デザイン図面があるわけでなく、織り手の感性で作られる。訪れる人も、感性が合う図柄を見つけたときに購入の決め手になるようだ」と話す。
会場では、日本の暮らしになじむ羊毛手織りじゅうたん「ハグみじゅうたん」も約50点展示する。
 営業時間は10時~19時。11月9日まで。