
近江八幡市加茂町のアルゼンチン料理店「Mi Argentina(ミ・アルヘンティーナ)」が10月22日、開店から5周年を迎える。
店主の神野毅一さんは幼少期をアルゼンチンで過ごした。帰国後も現地の友人たちと文化交流を続け、アルゼンチンに関わる事業を興したいと20代から準備を重ね、33歳で同店を開いた。近江八幡で開業した理由を「自然が豊かで交通の便も良く、物件の近くに屋外型の大型観光施設があったことが決め手になった」と話す。
看板料理の「アサード」は、牛・豚・鶏の塊肉を炭火で焼くスタイルのバーベキュー。神野さんは「バーベキューの本場・アルゼンチンの家庭では、休みの日になると父親が庭でアサードを作る。塊肉を塩だけでじっくり焼き、夕方まで家族でゆったり過ごす」と話す。肉に添える酸味のあるチミチュリソースはさっぱりとした味わいで、肉本来の味を引き立てるという。チョリソーや付け合わせのパンも南米出身の協力者に製造を依頼し、現地の味を再現している。
「地元の人のほか、メディアでアサードを知って遠方から訪れる人や、万博の時期には『多国籍料理を探して来店した』という人も多かった」と神野さん。「5年間続けてこられたのは、支えてくれる従業員のおかげ」と感謝を示す。
営業時間は、11時30分~15時、17時30分~21時。火曜定休。アサードは要予約。