
近江八幡市浅小井町のヴォーリズみらいビレッジ内「考耕行」で10月18日、出版経験者によるトークセッションが開かれる。主催はNPO法人日本自費出版ネットワーク。
登壇するのは、明治・大正時代に欧米やアジア諸国と関わりを持った人物を祖父に持つ3人の著者。祖父の足跡をたどるきっかけや執筆時の苦労、出版後の反響などを語る。
第1部では、英語教師として来日したウィリアム・メレル・ヴォーリズと出会い、生涯のパートナーとして近江兄弟社の基盤を築いた吉田悦蔵を祖父に持つ吉田与志也さんが、「青年期のヴォーリズと共鳴者たちの軌跡」と題した講演を行う。第2部では吉田さんに加え、日清戦争後に台湾総督府や関東州民政署で勤務し、大連で星製薬の総代理店・秦生堂薬房を開業した祖父について執筆した野村しづ一(しづはうかんむりに赤)さん、明治時代にカナダ・バンクーバーで松宮商店を営み、加奈陀日本人会役員や朝日野球倶楽部部長を務めた祖父をテーマに執筆した松宮哲さんが登壇する。
考耕行は、約1万5000冊の自費出版本を収蔵・展示する自費出版専門のライブラリーとして、10月1日に開業した。閲覧や購入のほか、出版相談にも対応する。運営担当者は「無料で入館でき、蔵書も自由に閲覧できる。本作りに挑戦したい人にとっても大きな刺激になる場所」と話す。
開催時間は13時~15時30分。参加費は1,000円。定員は30人。専用フォームで申し込みが必要。