
ウィリアム・メレル・ヴォーリズと一柳満喜子夫妻についての講演会が9月20日、ヴォーリズ学園(近江八幡市市井町)内のヴォーリズ平和礼拝堂で開催される。
ウィリアム・メレル・ヴォーリズの来日120年を記念するイベントの5回目となる今回は、日本国籍取得後に一柳米来留と名乗ったヴォーリズと満喜子夫妻について元近江八幡資料館館長の佐竹章吾さんと作家の玉岡かおるさんが「ヴォーリズさん、満喜子さんをドラマに!」というテーマで講演する。
1限目は「ヴォーリズタイムスリップ」と題して佐竹さんが一柳家とヴォーリズの関わりについて講演。ヴォーリズが1905(明治38)年に来日し、一柳満喜子と結婚して日本国籍を取得。米国から来て日本に留(とど)まるという意味を持たせ一柳米来留と名乗ったことや、満喜子が、八幡山城城主の豊臣秀次に仕え江八幡の城下町の建築を担った家老・一柳直末の子孫であることなどの経歴を明かす。
2限目は夫妻を描いた小説「負けんとき ヴォーリズ満喜子の種まく日々」の著者・玉岡さんが講演する。
3限目は玉岡かおるさんと大同生命保険執行役員の大枝恭子さんが対談する。大同生命創業者の一人でNHK連続テレビ小説「あさが来た」のヒロインのモデルにもなった広岡浅子と一柳満喜子の関係について話す。
講演会を主催するヴォーリズ来日120年記念事業「バンザイなこっちゃ!協議会」の藪秀実さんは「一柳直末とヴォーリズの関わりは、あまり知られておらず、面白い話が聞ける。当時は珍しかった国際結婚のきっかけとなったのは広岡浅子。ヴォーリズさんと満喜子さんの物語が朝ドラになるよう広く知ってもらいたい」と話す。
開催時間は13時30分~16時20分。入場料は1,000円(当日券は1,500円)。定員500人。