
子どもが中心となって町づくりを考える「こどもまんなか会議」が8月19日、竜王町役場(竜王町小口)で開かれた。
2022年に成立したこども基本法を受け、竜王町が子どもの意見表明の機会を設けようと2023年に始めた取り組み。町健康推進課の寺田愛さんは「町の課題に気付き意見したいと考える小学5・6年生、中学生、高校生を対象に募集したところ、今年は昨年の10人を上回る22人の申し込みがあった。昨年の会議で出たごみの問題については、現在も活動が続いている」と寺田さん。
初日は自己紹介の後、4グループに分かれて町の課題について意見交換した。小学6年の伴奈乃羽さんは「暑い日が続いているが、屋内で友だちと集まれる施設が車で行く距離にしかない」と伝え、高校1年の田中琥汰朗さんは「町内の交通手段としてある予約制乗り合いワゴン『チョイソコ』は、子どもや若い人には知られていない。周知して利用を増やす仕組みが必要」と話した。
進行役は町づくり研究や地域ファシリテーターの経験を持つ田口真太郎さん。「町について自分で考え、自分の口で思いを伝える経験をしてほしい。意見が通らなくても地域が変わるきっかけになることを知ることで町への愛着につながる」と話した。
各グループには県内大学生がサポーターとして参加。成安造形大学1年の緒方稟さんは「年齢に幅があるので、難しい言葉はかみ砕いて伝え、全員が意見を交換できるように支えたい」と話した。
会議は全5回で、今後各グループで決めたテーマを深め、12月の最終回には町役場の議場で子ども議員として意見を発表する。