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安土の信長の館で子ども歴史塾 安土城のVR操作や「忍者隊試験」など

「信長忍者隊初級試験」を受ける参加者

「信長忍者隊初級試験」を受ける参加者

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 夏休み中の小中学生を対象にした学習イベントが7月29日、安土城天主 信長の館(近江八幡市安土町)で始まった。

「信長忍者初級」の認定書を受け取る参加者

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 夏休み子ども歴史塾「VRで探れ 安土城のひみつ きみも信長忍者隊になろう!」と題し、小学3年生から中学生を対象に8月1日まで行う。初日の29日は、小学3年生から中学2年生までの子ども11人とその保護者合わせて21人が参加。安土城を映像で再現したVR映像を見た後、子ども11人が「信長忍者隊初級試験」を受験した。試験問題は「安土城は何階建てなのか」「盂蘭盆会(うらぼんえ)の時の月の形は」など。全員が全問正解で合格し忍者隊の認定証を受け取った。

 忍者隊の初任務として、合格した11人から抽選で選ばれた草津市の小学3年生の児童1人がVR映像を操作。安土城の内部や城下町などを見学した。ちょうちんを飾り付けライトアップした盂蘭盆会の時の安土城を上空から見たり城下町を町人に交じって歩いたりし、自由に楽しんでいた。ほかの10人はスタッフの案内で安土城の5階・6階部分の復元展示や信長が徳川家康をもてなした時の膳を再現した模型などを見学した。

 VR映像の操作を体験した児童は「歴史が好きで参加した。昔のことを知ることができて面白い。VRでこんなにも細かいところまで見られるとは思わなかった。安土城のライトアップがきれいだった。今日体験してみて信長の時代に興味を持ったので、もっと知りたい」と話した。

 同館スタッフの萩原愛子さんは「小学校では高学年にならないと歴史の授業はないが、小学3年・4年の児童もよく知っていて驚いた。『安土考古博物館の説と違う』という疑問を投げかけるほど詳しい児童もいた。実物がない安土城のいいところはいろいろ空想できるところ。この体験が歴史を知るきっかけになれば」と話す。

 信長の館の開館時間は9時~17時。入館料は大人=610円、大学生・高校生=350円。中学生・小学生=170円。月曜・祝日の翌日休館。

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