
近江八幡市中村町のギャラリー「すみれラボ」で6月27日から、展覧会「わたしはきのこ」が開かれる。
東近江市在住の作家・園章子さんが手がける展覧会で、2019年に同会場で始まり、今回で6回目。赤く平たいかさのキノコをモチーフにしたオブジェを中心に、キーホルダーや文具、ブローチなど約200点を展示・販売する。「不思議の国のアリス」のキノコをイメージした青いかさの作品も並ぶ。作品は手に取って見ることができる。
素材には木質の柔らかいキリを使い、小刀で削って手作業で仕上げる。園さんは「20年前にスーパーマリオブラザーズのキノコのキャラクターがかわいく思えたのをきっかけに、キノコが大好きになった。ヨーロッパでは赤いキノコがハッピーモチーフとされていることにも魅力を感じた」と話す。
展覧会を開くようになってからは、マルシェへの出店や、キノコをテーマにした祭りから声がかかることもあるという。「キノコのフォルムが大好き。ミステリアスさも感じる。実際のキノコも同じものはなく、今回の作品もすべて一点物。手彫りならではの形や柄の違いを見てほしい」と園さん。「梅雨の時季は緑が美しく、キノコも元気。すみれラボの大きな窓から見える新緑に映える、艶やかなキノコを飾りたい」とも。
営業時間は10時~17時。入場無料。今月29日まで。園さんは全日在廊する。