
若手人材の育成を目的とした社内研修制度「土木大学校」の入校式が4月14日、建設会社重田組(近江八幡市若宮町)で行われた。
「土木大学校」は、2級土木施工管理技士の資格取得を目指す社員を対象に、同社が今年から始めた2年制の研修プログラム。講座の受講費用は無料で、先輩社員が指導役を務める「アニキ・アネキ制度」を取り入れている。技術者不足が続く土木業界で、専門人材の育成と社内コミュニケーションの活性化を図るのが狙い。
初年度の入校者は、入社2年目の飯田萌香さん。異業種からの転職を経て昨年入社し、現在は積算業務チームに所属する。「業務に慣れるにつれて資格取得への意欲が高まった」と話し、「まずは2級の取得を目指し、将来的には1級の取得にも挑戦したい」と意気込みを見せる。
式典では、同社社長の重田将利さんが「社内研修を大学の入学になぞらえ、式典まで行うことで、学ぶ側も教える側も本気になる」と説明。「未経験からでも土木の専門職を目指せる環境を整えることで、担い手を増やし、地域のインフラを支える力になりたい」と話した。