商人文化を学ぶ「松阪商人あきんどセミナーin近江八幡~今も松阪で息づく商いのこころ~」が12月14日、白雲館(近江八幡市為心町)で開催される。
滋賀県の近江八幡観光物産協会など4市町の観光協会からなる「近江商人ゆかりの町連絡会」と三重県松阪市「豪商のまち観光文化共同事業体」が共同で開催する相互セミナー。12月に近江八幡市で松阪商人について講演し、1月に松阪市で近江商人について講演する。商人文化を学び、両地域の交流を深める取り組みの一環。
近江商人発祥の地近江八幡では、松阪歴史文化舎の学芸員・扇野耕多さんが「松阪商人の家訓と店則」をテーマに講演する。近江八幡観光物産協会の田中宏樹さんは「正直・信用・始末といった心構えは近江商人とも重なる部分が多い」とし、両地の商人文化を比較しながら紹介する内容になるという。
相互セミナーは昨年に続き2回目。前年はいずれも約50人が参加し、歴史や商人文化に関心のある50~70代が中心だった。田中さんは「生き方や人としてのあり方を求める中高年層、地元ガイド協会や郷土史会などにも聞いてほしい」と話す。
講演後には会場内に松阪市の特産品販売コーナーを設置。松阪鶏焼き肉のたれやアオサノリのつくだ煮などを並べる予定。
併せて12月15日~1月15日、白雲館2階でパネル展「資料が語る松阪商人」を開催する。田中さんは「松阪と近江の商人に通じる価値観を感じてもらえる展示。基本的な人のあり方を見つめ直すきっかけになれば」と呼びかける。
開催時間は13時30分~14時30分。参加無料。定員30人。申し込みは近江八幡観光物産協会でメールと電話で受け付ける。申し込み締め切りは12月10日。パネル展の開催時間は10時~17時。入場無料。